Dihydrogen Monoxideの恐怖

カテゴリ:雑記
日時:2004/09/16 00:14

ハードディスクを整理していたら、以前に保存したまま放置していたファイルが出てきた。昔ネットに流れた有名なテキストで、知っている人も多いだろう。なかなか教訓に満ちた内容だし、いまあらためて振り返ってみるのも悪くない。

それは、Dihydrogen Monoxide(DHMO)の恐怖という。Dihydrogen Monoxideは、「ジハイドロジェンモノキサイド」と発音する。DHMOは、
  • 異常な発汗や嘔吐の原因になることがある

  • 吸入すると死ぬことがある

  • 気体の状態では、強烈な爆発を引き起こすことがある

  • 酸性雨の主成分である

  • 腐食を促進する

  • 自動車のブレーキを効き難くする

  • 企業は毎日何百万トンものDHMOを垂れ流し、事実上これを規制する法律は無い
という性質を持った物質である。ついでに付け加えるなら、誰もがこの物質に毎日触れている。恐ろしいことに、これらはヨタではなく事実なのである。 そもそもDHMOなどというからややこしいんだな。この物質には別名があり、そちらの名前の方が一般的だ。それは、

 

である。水素と酸素の化合物、H2Oだ。

どんなものでも、悪意を持ってちょっとズラしてみれば、ウソをまったく含めずに性質を歪ませることができる。ただの水でさえ、とんでもない有害物質に早変わりというわけだ。酸素だって、「火災を拡大する」「それがあると鎮火を遅らせる」とかいえちゃうもんなぁ。

誰かが何かを語るとき、その内容の正誤だけでなく、その人がどのようなスタンスで語っているのかも見極めなきゃならんってことですな。