終戦のローレライ II

カテゴリ:小説
日時:2005/02/02 22:47


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ゼーガイストが投棄した特殊兵器回収に向かう伊507とそれを待ち伏せる米国潜水艦トリガー。

フリッツの暴走によって開始された回収作戦で、折笠は少女パウラと出会う。フリッツとパウラが語る「白い家」「藪医者(クワックザルバー)」「リンドビュルム計画」そしてローレライ・システムの正体とは? 絹見艦長がカッコイイ、ローレライ第2巻。潜水艦モノの醍醐味、緻密な操艦シーンを堪能できる。ローレライ・システムなしでの戦闘、ローレライ・システムの「致命的な欠点」をカバーする奇抜な作戦などが最大の見せ場か。

また、絹見やフリッツなど、いかにもワケアリな登場人物の過去が明らかになる。この辺りはお決まりの「こんな辛い境遇でした」「俺は悪くない」的な昔話という感じ。ちと長すぎて胃にもたれるし、展開のスピード感を損なう原因になっている。もう少しサラっとしていてもよかったかな。

パウラについては、まぁ予想どおりというか。パウラの能力もナニだが、その受信機も当時としてはオーバーテクノロジーぎみ。これがちとリアリティを損ねている感じ。って、ローレライ・システムを否定したら話が成立しないのだが。

そして本書ラストは、日本人が決して忘れることのできない名前、「エノラ・ゲイ」で締めくくられている。伊507の任務に関係があるのか? 早く文庫版の続きを出せ~。