終戦のローレライ III

カテゴリ:小説
日時:2005/02/20 16:56


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広島、そして長崎の空で「太陽の光」が輝く。米軍の原爆投下に刺激され、ソ連も侵攻を開始。しかし、大本営はポツダム宣言の条件付き受諾に拘泥する。

日本が追い詰められる情勢の中、ウェーキ島にたどり着いた伊507は、浅倉大佐から「あるべき終戦の形」を実現するための命令を受ける。しかし、彼の唱える「国家としての切腹」の真意が語られたとき、伊507の乗員はそれぞれの葛藤を胸に決断を迫られる。 浅倉がなぜ伊507を動かしたのか、「あるべき終戦の形」とはどいういうことか。本作最大の謎が明かされる第3巻。これだけ多くのシンパを得るほどだし、さぞかし壮大な計画だろうと期待していたのだが……えーと、何? この偏狭で矮小、独善的な目的は。伊507の使い方も平凡。浅倉にはもっと独創的な思考をしていただきたかった。正直、期待はずれ。

ウェーキ島出航後からの展開は非常にスリリングで面白い。単なるアクション小説として読めば時間を忘れて楽しむことが可能だ。だが、人によっては福井独特の冗長な文体と青臭い政治論が鼻に付くかもしれない。自分がまだ十代であったなら、福井の政治論に感動できたかもしれないが。

また、「イージス」などを読んでいるなら、展開もおおむね予想がついてしまうだろう。やはり、福井はあまり引き出しが多くない。