物語 大英博物館 二五〇年の軌跡
カテゴリ:そのほか
日時:2005/08/20 15:39
1753年のウェストミンスター議会で開設が承認された大英博物館。スローンの個人コレクションに始まる博物館成立期から開館当時のエピソード、コレクションの収集過程やキーツ、ディケンズ、イェーツ、南方熊楠といった博物館に通った人々など、大英博物館の歴史を彩る多くのエピソードが詰まっている。 個々のエピソードはまぁ面白いのだが、いまひとつ何かがかみ合っていない気がする。
著者の思い入れは伝わってくるのだが、それを読者である自分があまり共感できないからかもしれない。確かに大英博物館の重要性は認めるし、卒業旅行で行ったこともあるのである程度思い入れはあるのだが、たった1度訪れただけだしねぇ……。博物館の見取り図を適宜用いて発展の様子を視覚的に伝えるなどすれば、もう少し楽しめたかもしれない。「xxxギャラリー」がどうのといわれても、わたしゃ知らんよ。
大英博物館に特別興味があるという人以外には、あえてオススメはしない。