亡国のイージス (上)
カテゴリ:小説
日時:2004/07/28 00:37
そのうち読もうと思っていた福井晴敏。話題の本って、どうも読む気がしなくていまごろになってしまった。
お も し ろ い !!
「あれ」を奪った北の工作員、それを追う日本の諜報機関、暴走する海自護衛艦。男の子が好きなキーワード満載! 上巻だけでも文庫本で1.5cmくらい厚みがあるのに、内容が詰まっていて緊迫感を保ち続けているのがすごい。中ダレしまくりのダレダレ佐藤賢一とはえらい違いである。 ミステリの手法で、読者に2重に人物誤認させるのもお見事。あいつが彼だろ? と思わせておいて彼があいつかよ! みたいな。騙された。
ここ数カ月に読んだ小説の中で、最も楽しませてくれた。通勤時の暇つぶしのつもりが、夜寝る時間を削ってまで読んだのは、『イージス』と
くらいだ。
『イージス』の下巻はまだ途中なので、感想はそのうちあらためて。ああ、下巻も面白いぞ。