五代と宋の興亡

五代十国時代から南宋の滅亡まで、遼や金といった非漢人王朝も含めて解説。王朝の推移や節度使体制、宋の官僚制度、税制や文化など、広範囲にわたって概説。 本書は、1970年代に刊行された『中国の歴史』の五代・宋部分をほぼ未修正で文庫化したもの。いまとなっては古い部分も多々あると思われるが、門外漢なのでどこがどうとは指摘できない。

それよりも、「形勢戸」「王安石」「青苗法」など、懐かしいと感じてしまう単語に勉強不足を痛感。確かに、高校時代に覚えたはずの言葉だが、中国史から離れて幾年月。すっかり忘れてしまっている自分に、「これが歳をとるということか」と思ってみたり。

この時代を全般的に解説しているので、さび付いた記憶を呼び覚ますのにはちょうどよかった。