カエサルを撃て
カテゴリ:小説
日時:2004/06/05 16:36
最近になって文庫版が出たので読んでみた(ハードカバー買う気なかったの)。
いまさら内容を云々しても仕方がないので深入りはしないけど……とにかく「佐藤賢一だな」という感じ。この人の本に登場する女性は、なぜ確実にレイプされるのであろう。登場女性の被レイプ率は、夢枕獏&菊池秀行に匹敵するのでは。 そうしたシーンの必然性については、夢枕獏&菊池秀行以下。この『カエサルを撃て』では、女性という要素を一切なくしても成立する。え? 夢枕獏&菊池秀行における「そうしたシーン」の必然性? アレはありありですよ。彼らのは「そういう小説」だもん。
ハードカバー出版当時、カエサルの書かれ方が話題になっていたので気になっていたが、なるほど新鮮だ。塩婆の対極ですな。塩婆はまた、感情が入りすぎててちとキモいのだが。この中間のカエサルってのも読んでみたいものだ。
ま、本書を読むなら、
も、ってことで。