θは遊んでくれたよ
カテゴリ:小説
日時:2005/05/22 01:35
森博嗣のGシリーズ(というか前作にはシリーズ名がなかったよね?)第2作。次作が「τになるまで待って」というわけで、タイトルにギリシア文字が入っているのが特徴。GってギリシアのG?
連続する投身自殺?。その死体には、みな同一の口紅で「θ(シータ)」という文字が書かれていた。これは本当に自殺なのか? 事件の背後に見え隠れする名前のない宗教団体との関連は? 反町愛(ラヴちゃん)再登場。まだ金子君と付き合い続けている模様。彼女が事件のカギを握ることに。
今回の事件に限定するならば、非常に森博嗣的。彼らしいトリックを使ったオーソドックスなミステリといえる。動機も受け入れやすく、前作Φは壊れたねよりも面白かった。
また、本書に仕掛けられているものは単一の事件だけではない。名前だけ出てきたアノ人物。そして、今回も絡んでくることが暗示された旧シリーズの某氏。S&Mシリーズ、Vシリーズ、そして四季を読んだ人にとって、今後の展開は見逃せないものになる……かな?
それから、犀川センセ。やはりからし色の車はやめた方がいい。