サラエボ事件の拳銃発見

カテゴリ:歴史関連ニュース
日時:2004/06/26 08:59

Yahoo!ニュースより。
1914年6月28日に現在のボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで起き、第一次世界大戦の発端となったオーストリア皇太子夫妻暗殺事件(サラエボ事件)に使われた拳銃が、90年ぶりに発見された。
うむ、何だか感慨深いものがあるな。

よく「第一次大戦の発端」といわれる事件だが、実際には直結していたわけではなかったりする。フランツ・フェルディナントは不人気で、事件後も世論は割りと醒めていた。とても戦争が起こるような雰囲気ではなかったという。 まずかったのは、死んだフランツ・フェルディナント夫妻の処遇だった。貴賎結婚だったため、ハプスブルク家はゾフィーをあくまでも女官として扱った。これには貴族からでさえ、「あんまりだ」と批判が出る。

また、フランツ・フェルディナントは生前、ゾフィーがカプツィーナ霊廟に入れられることはないだろうと予測し、2人で一緒に葬られるための墓所を用意していたことも哀れをさそった。

こうして2人の処遇に対する同情が高まり、開戦へと進むのである。

2人はいま、アルトシュテッテンで一緒に眠っている。