宇宙探査機 迷惑一番

カテゴリ:小説
日時:2005/07/22 21:01


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地球連邦軍月面基地所属の通称「能天気小隊」が遭遇した謎の物体、平行宇宙移動探査機マーキュリーと言語化デバイス「迷惑一番」。

迷惑一番に接触した小隊5人は、平行宇宙に飛ばされて「とんでもない」戦いを巻き起こすことになる。 神林長平の不条理さとギャグテイストが最も強く現れている作品の1つ。もちろん、平行宇宙や人間原理をめぐる解釈と論理展開、メカ描写など、シリアス系とギャグ系の双方を貫く「SF」はしっかり押さえている。

初期作品ゆえか、粗い部分や冗長な個所もあったりして完成度は「ベスト」とはいえない。また、ギャグ系作品の特徴である独特の会話や主人公の独白など、人によってすごく評価が分かれそうである。ハマると非情に楽しめるのだが。

登場人物の「能天気さ」で隠されているが、ラストで暗示された彼らの運命は実はかなり残酷。お前ら、それでいいのか?