シェイクスピアはどこにいる?

カテゴリ:そのほか
日時:2003/08/16 23:13

シェイクスピアはどこにいる?

シェイクスピアはどこにいる?

ジョン・ミシェル、高橋 健次

文芸春秋

¥ 2,700 (定価)

なし (Amazonポイント)

5 (私のおすすめ度)

単行本


誰でも知っているシェイクスピアとその作品群。しかし、海外ではあの作品群を書いたのはシェイクスピアではないという説が根強い。

・直筆原稿が存在しない
・直筆とされるサインはスペルや筆跡が異なる?
・常人をはるかに超える語彙と専門知識
・そのほかもろもろ

など、シェイクスピアの周辺には多くの謎がある。本書は、これらの謎とそれに対する多くの仮説を紹介している。 シェイクスピアの著作とされているものが、実はシェイクスピアが書いたものではない「という説」を初めて知ったのは、高校時代に読んだ『世界の奇書』からだった。この本には、シェイクスピアの『恋の骨折り損』に登場する最も長い単語「honorificabilitudinitatibus」をアナグラムとみなして並べ替えると、ラテン語の「Hi ludi F. Baconis nati tuiti orbi」(これらの戯曲は、F.ベーコンの作りて世に残すものなり)になるとあった。

アナグラム説についてはともかく、シェイクスピア問題に興味を持ったのをよく覚えている。書店で本書を見たとき、速攻で購入したゆえんである。

本書は、研究史的な側面から多くの説を紹介している。真の筆者候補も膨大で、古くから有力視されてきたフランシス・ベーコンをはじめ、ダービー伯ウィリアム・スタンリー、ラットランド伯ロジャー・マナーズ、ウォルター・ローリー、ソールズベリー伯、エリザベス1世などなど、エリザベス朝時代の有名人がゴロゴロ出てくる。

何年か前にTBSの「世界ふしぎ発見!」で同じテーマを扱ったことがあるが、あれは明らかに本書がタネ本だろう(番組で紹介した説は、すべて本書に書かれている)。

いままでに読んだ多くの「定説否定本」の中でも、トップクラスの面白さだった。超オススメである。