二人のガスコン (中)
カテゴリ:小説
日時:2004/08/25 22:29
『川の深さは』などが届いてしまったため、読みかけで放置していた佐藤賢一のガスコン中巻。ようやく読了。
新たに新聞記者クルパン(あのクルパンの子孫かねぇ)を仲間に加え、別行動をとっていたダルタニャンやシラノがパリに集結。彼らは、アビニョンだけでなくパリにも「鉄仮面」がいたことを突き止める。
そして、アビニョンおよびパリの鉄仮面の正体が遂に明らかになる。 鉄仮面といえば、デュマ。それから、
も鉄仮面の正体は定番のアノ人。
もアノ人だったっけ?
ガスコン中巻で明らかになった鉄仮面の正体は、まったく異なる。これには意表をつかれた。なるほど、そうきたか。
ストーリーはかなり面白くなってきた。ただ、相変わらず展開が遅い。上巻の帯に「これぞ活劇」とあるが、そういう爽快感はまったくない。少なくとも、上中巻はまったく活劇じゃない。こういうところが好きになれないんだよなぁ。