英仏百年戦争

カテゴリ:中世ヨーロッパ
日時:2004/05/19 22:58


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双頭の鷲』『傭兵ピエール』などで有名な、佐藤賢一による百年戦争概説書。

「百年戦争モノ」といっても、いわゆる百年戦争期だけでなく、その遠因となるノルマン・コンクェスト~プランタジネット朝初期といった前史からちゃんと始めている。それからエドワード3世黒太子によるフランス侵攻、ジャンヌ・ダルク、シャルル7世の登場と終戦へと続く。 陣営の入れ替わりが激しくてややこしい時代なのだが、さすが小説家というべきか、うまくストーリーとしてまとめられているので読みやすい。同氏につきものの「独特の女性観」も本書には出てこないし(笑)。

この時代を扱った本を何冊か読んでいる人にとって、さほど目新しい話はない。だが、高校の世界史でしか知らない人にとっては、かなり百年戦争観が異なると感じるだろう。この時代について「何となく知っている」「シェークスピアしか読んだことがない」という人には特にお勧め。

うむむ、佐藤賢一の本で満点を付ける日が来ようとは……。