御家騒動 大名家を揺るがした権力闘争

カテゴリ:日本史
日時:2005/04/16 12:01


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御家騒動といえば御家断絶お取り潰し。大名を潰そうと狙っている幕府の格好の口実。

講談や歌舞伎を通して、こうした固定観念が庶民に広まっていくが、果たして本当なのか? 御家騒動の顛末を検証していくと、実は幕府が大名家を存続させるために配慮していたという事実が浮かび上がる。 実際、私も本書が問題にしている固定観念にとらわれていた人間の1人だ。相続問題などで家中がもめていることが幕府に露見しようものなら、すぐさま改易 or お取り潰しというイメージを持っていた。

本書では、鍋島・伊達・蒲生・最上・黒田・生駒・池田・会津・加賀・越後そのほかの騒動を取り上げ、原因から顛末までを解説。それに幕府がどうかかわったか(かかわらなかったか)、時代の変遷と共に藩と幕府の姿勢がどう変化したかを見る。

幕藩関係のイメージをちょいと変えてくれた1冊だ。