猪山直之日記 加賀藩御算用者
カテゴリ:日本史
日付:2010/12/01 23:26
武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新の主人公、猪山直之の日記の解説書です。日記そのものではなく、日記の原文(翻刻)と現代語訳を例示しながら、直之および猪山家に起こった出来事(昇進や子の誕生など)を紹介。異なる史料を使用しているため、「武士の家計簿」は違う直之の一面が見えてきます。
本書で注目すべき点は、「武士の家計簿」で最も印象的なエピソードの1つ、「絵鯛」についての異説です。髪置きの儀式の際に鯛を用意することができず、代わりに鯛の絵で祝ったというハートウォーミングな話ですが、実は磯田氏の誤読だった可能性が示唆されているのです。
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戦国武将の手紙を読む 浮かびあがる人間模様
カテゴリ:日本史
日付:2010/11/29 09:59
本書は、20通の戦国武将の(直筆)書状を取り上げ、そこから垣間見える歴史的事実や戦国武将の死生観、調略や送金といった実務の実態を解説。古文書学の面白さの入り口を知ることが出来ます。
それぞれ、書状の原文(実物の写真)、翻刻(くずし字を活字化したもの)、読み下し(漢字かな混じり古文)、現代語訳で書状の内容が読めるようになっており、誰でも、私でも理解できます。
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山内一豊 負け組からの立身出世学
カテゴリ:日本史
日付:2005/11/05 00:32
いよいよ本格的に増えてきた、大河「功名が辻」便乗本たち。今回は小和田哲男氏の新書本に手を出してみる。「負け組云々」という辺りにPHP研究所らしいイタさが漂っているが、内容自体にこの手の臭気はない。
内容自体は非常にスタンダードな一豊&見性院の概説。山内氏のルーツから始まり一豊の転戦、城主時代を経て土佐国主になるまでを節目ごとに解説。
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徳川妻妾記
カテゴリ:日本史
日付:2005/10/12 00:30
家康以前から家康~家茂までの正室、側室、お手つき(の一部)計100人を、『柳営婦女伝系』などの史料を基に紹介。
ドラマ「大奥」でもおなじみの家茂正室和宮、家光の側室たち(お楽、お夏、お万、お玉)、綱吉側室(お伝、大典侍、新典侍)やお手つき(阿久里、染子)などももちろん掲載。
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刀と真剣勝負 日本刀の虚実
カテゴリ:日本史
日付:2005/09/30 22:11
日本刀と、日本刀にかかわる人々を紹介する概説書。
刀そのもの(茎や鎬などの部位、刃長や反りなどの寸法)、玉鋼作りから焼き入れまでの刀作りと刀工たち、(主に江戸時代の)試し切りの方法と山田浅右衛門、真剣勝負における刀の持ち方や刀をめぐる武士の礼法まで。
最後は17人の剣豪たちとその佩刀、その刀を作った刀工が紹介されている。
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山内一豊 土佐二十万石への道
カテゴリ:日本史
日付:2005/09/26 22:04
新人物往来社の別冊歴史読本。最近出た伝記『山内一豊』と同様、ぼちぼち現れ始めた大河ドラマ便乗本である。発売日に早速ゲット。
このシリーズは、相変わらず執筆陣の中に「作家」など、怪しげな肩書きが混じっているのが気になるが、そうした項目は適当にスルーする。
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萩藩 毛利家の食と暮らし
カテゴリ:日本史
日付:2005/07/08 21:16
書名のとおり、毛利家の食と生活(日常および行事、儀礼など)を解説。
国目付けや朝鮮通信使の饗応に出された料理や正月、七夕、節分など、年中行事の祝い方、家督や婚礼、子の誕生から成長、葬儀でのしきたり、萩藩の郷土料理(外郎など)、茶会の様子など、江戸時代の毛利家の一端を知ることができる。
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日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
カテゴリ:軍事史/戦史
日付:2005/06/14 23:16
オーソドックスな日露戦争通史。
義和団事件から始まり、シベリア鉄道に象徴されるロシアの満州侵出、日露交渉史など、開戦前の国際情勢と外交交渉に半分以上を費やしている。戦争そのものよりも戦争にいたる過程を重視している点は評価できる。
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