王冠を放り出したエドワード8世とウォリス・シンプソンの宝飾品競売

カテゴリ:歴史関連ニュース
日時:2010/12/02 09:24

CNN.co.jpより。

1930年代、英国王の座と引き換えに恋人ウォリス・シンプソンさんとの恋を選んだエドワード8世(ウィンザー公)。2人が交際中や結婚後に贈り合った宝飾品20点が30日、ロンドンのサザビーズでオークションにかけられた。
フラミンゴ型のブローチ(元記事に写真あり)は時価1億3000万~1億9500万円ですか。別世界の話ですね。 ウィンザー公は、「王冠を賭けた恋」などという甘ったるいキャッチフレーズがつきものですが、親独派でドイツに行ってはナチ式の敬礼をしてみたり、スパイ疑惑があったり黒人を差別する言動をしたりと、いろいろ問題が多かった人物。ウォリス・シンプソンの夫(ウォリスは人妻だった)に、ウォリスと離婚しろと恫喝した点など、「恋」という表現が果たして妥当なのか、ちと疑問があったりします。それって、普通は「臣下の妻を奪う暴君」と表現される行為では……。

そして、「王冠を賭けた」というより「王冠を放り出し」てエドワード8世が退位したため即位したのがジョージ6世。しかし彼は身体が丈夫ではなく、就寝中に突然死します。ジョージ6世妃エリザベスは、こうした事情もあってウィンザー公夫妻を生涯許さなかったとか。まぁ、恨みたくなる気持ちも分かります。