日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争
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オーソドックスな日露戦争通史。
義和団事件から始まり、シベリア鉄道に象徴されるロシアの満州侵出、日露交渉史など、開戦前の国際情勢と外交交渉に半分以上を費やしている。戦争そのものよりも戦争にいたる過程を重視している点は評価できる。
開戦後についても淡々と経過を説明。陸軍の各会戦や日本海海戦についても、戦闘の詳細には踏み込まず全体的な経過とその戦闘の影響の解説に重きが置かれている。
目新しさはないが、日本とロシア双方の視点をバランスよく取り入れており、日露戦争の入門書として安心して勧められる。