中世ヨーロッパの城の生活

カテゴリ:中世ヨーロッパ
日時:2005/06/25 11:06


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中世ヨーロッパの城はどのように作られ、どのような生活を営んでいたのか。

ウェールズの古城チェプストー城を中心に、年代記や裁判記録、家計簿などの史料を使って中世の城とその周辺の農村の実態を明らかにする。 本書の対象は、大砲などの火薬火器登場以前の軍事拠点&住居としての中世城郭である。低くて分厚い稜堡を持った近世城郭ではない。

中世城郭の発達史から、チェプストー城の構造や各部分の役割。住まいとしてどのような道具を使い、どのように暮らしていたのか。また、どのような材料をどれだけ使って食事を作り、食べていたのか、それにかかった費用が家計簿から明らかにされる。

狩猟の仕方(鷹狩り用の鷹の訓練方法など)や騎士の叙任、馬上試合、戦時の城の機能、城の1日そして城の1年まで。中世ヨーロッパの生活の一端に触れることのできる良書である。