実印を作るのだ

カテゴリ:住まい・生活
日時:2005/09/21 13:23

その昔、NHKで「大草原の小さな家」というアメリカのTVドラマを放送していた。内容は徹底的に忘却したが、とにかく「大きな家だった」のが印象的だった。あれが小さな家だとお前らウサギ小屋に住んでる日本人にケンカ売ってんのかこのヤロー。

取り乱しました。

ともかく、申し込んだ物件の優先権を得たので、一戸建て購入作戦継続である。まずは実印が必要だ。自分には無縁のシロモノだと思っていたが、ついに作るときがきたということか。こうして大人の世界の仲間になっていくんだなーと感慨にふける34歳の中年男。

しみじみしている場合ではない。印鑑登録は後回しでもよいとのことだが、登録する予定の印鑑を9月23日までに用意しなければならないのだ。うぉっ、時間がねぇ。 印鑑登録用の実印って何でもいいのか? そんなことも分からないのでGoogle先生に聞いてみる。おお、わが品川区の情報がヒットしたぞ。「1辺が8mm以上、25mm以内」で変形したり減りやすい材質でないもの、か。「三文判でも登録すれば実印」なんて話も聞くが、やはりちゃんと作ろう。

イマイチ分かっていないが、とにかく行動。会社を脱走して、近くのビルの1Fにある印鑑屋を訪ねる。うっ、勝手が分からない。店主に「実印を作りたい」と伝えると、この辺りから選べ、とショーケースを示される。さまざまな材質や太さの印鑑(文字は彫っていない)が並んでいるが、どういう基準で選べばよいのやら。店主は無愛想で何かコワイし。

5分くらい(いや1分23秒くらいか)ショーケースの前で固まっていると、憐憫の情をもよおしたのか、店主がカウンターから出てきていろいろ説明してくれた。男は18mm、女性は13mmのものが一般的なのだそうだ。ただし、13mmでは細すぎるという理由で13.5mmを選ぶ女性もいるという。あ、この安い方は女性用ですか。悔しいけど、俺は男なんだよな。

材質は、木製よりもワンランクグレードの高い黒水牛をチョイス。書体も選択できるのだが、どれがよいのか分からないので店主オススメの篆書体に決定。彫る文字も店主の勧めに従いフルネームに。

問題は納期。通常は1週間なのだが、事情を話すと9月22日の夕方までに仕上げてくれるという。「実印なんて、必要になってから慌てて作るから、みんな似たようなもんだよ」と微笑む店主。何だ、いい人じゃないか。

これにて、初めての実印作りは完了。明日また会社を脱走して受け取るだけだ。