江戸三○○藩 最後の藩主 うちの殿さまは何をした?

カテゴリ:日本史
日時:2003/08/21 22:46


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百家争鳴の幕末維新期の日本。さまざまな主義主張はあれど、突き詰めれば佐幕と尊王の二者択一に追い込まれた藩と藩主。彼らは激動する時代の中でどちらを選択したのか?

幕末というと薩長や奥羽越列藩同盟のみがクローズアップされるが、本書はめったに語られることのない小藩を含む全藩の行動を網羅。 ところどころに現れる著者の主観がややウザイ感もあるが、300藩を網羅した労作には違いない。基本的には客観的な内容なので、まぁ許せる範囲。ただ、官軍寄りな視点で会津などにはやや厳しい記述がある。

さすがに、藩によって濃淡があり、小藩の記述は少なく薩長や会津などはそれなりにページが割かれている。小藩についても、もう少し詳しければよいのだが。

「最期の藩主」というが、実際には藩主についての記述はそれほど多くない。「藩」としてどう動いたか、という話がメインである。逆に、藩主がどうであろうと藩という単位が行動の主体になっていたということか。殿様がバカでも藩に人材がいればどうとでもなるものである。

平易で読みやすく、なおかつ当時の各藩の動きをざっと見渡せるので、幕末に興味があるならオススメ。