戦争の常識

カテゴリ:軍事史/戦史
日時:2005/03/18 23:31


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本書は、現代戦にフォーカスした軍事の常識を、明快な章立てと歯切れの良い文章で解説している。例えば、「兵隊の常識」という章の「軍政と軍令」というセクションでは軍政と軍令の違い、各トップ、最高指揮官や参謀などについて。「軍隊と階級」では階級や昇進などについて。

ほかにも「陸軍の常識」「海軍の常識」「空軍の常識」「自衛隊の常識」といった章の中で各兵科の装備や編成、軍艦や車両、航空戦力やICBMなどの弾道兵器まで、現代の軍事用語の基礎が満載。 著者は、一等空尉で空自を退職した軍事ジャーナリスト。幹部教育を受けているだけに大局的な視野を持っているし、元自衛官なので自衛隊の実状も分かっている。

兵卒、下士官、将校(士官、幹部)の違いや小隊~師団の編成など、多少なりとも軍事に興味を持っている人にとっては文字どおり「常識」的な内容である。あまり新鮮な発見はないだろう。逆に、あまり軍事関係の知識に触れてこなかった人にとっては、よい入門書となるだろう。

日本は、いい意味でも悪い意味でも軍事的に無菌状態が続いてきた。幸せな60年間だったが、これからもそのままでいられるという保証はない。平和憲法結構。改憲論よし。戦力の保持の是非を議論することも必要になるだろう。そのためには、軍事について最低限の常識くらいは身につけておく必要がある。

「潜水艦は時代遅れ」だとか、「爆撃機が空母から飛び立つ」など、あまりにも馬鹿げた妄言を吐いているようでは、そもそも議論が成り立たないのだから(そんなヤツは議論の場に出てくるんじゃねぇ!)。