発進後30年! 「宇宙戦艦ヤマト」健在ナリ
カテゴリ:そのほか(暫定)
日時:2005/04/09 14:39
「カネ返せバカヤロー」的クソ本。
少年時代にこよなく愛したとはいえ、いまにして思えばツッコミどころ満載のヤマト。登場人物のズレた感性や展開の矛盾点を面白おかしくツツキ回すのも面白かろう。「いろいろ分かったうえで」ツッコむのは好きだし。
けどね、これはそういう本ではないのだよ。 本書では、なぜかヤマトのストーリーを枕に、太平洋戦争の話を延々と繰り返している。途中で、何の本を読んでいるのか分からなくなる。著者はナニを語りたいのだ?
しかも、ヤマトについての考察も浅く、そして間違っている。ヤマト以上にツッコミどころ満載なシロモノである。
本書は、ヤマトの第1作目(対ガミラス戦)のみを対象としているとはいえ、「新たなる旅立ち」や「永遠に」などにも言及している。それなのに、「ガミラスがイスカンダルに手を出さなかった理由」という、トンチンカンな考察を延々と繰り広げる。9ページも浪費するようなことか? 答えはヤマトの劇中(「新たなる旅立ち」)で語られている。
デスラーがスターシャにホの字だったから
考察など無用だ。しかも、この「真の理由」は無視したままだし。著者はナニがしたいの?
うんざりさせられたのが、63ページ目。木星の浮遊大陸について。
浮遊大陸の正確な大きさは不明だが、おそらく月より巨大だろう。これも当てずっぽうで推定する必要はない。浮遊大陸の大きさは、
オーストラリア大陸と同じくらい
である。ヤマトの波動砲の威力を考察する基準の1つとして用いられているほど、昔から有名なことである。「おそらく」などと遠慮がちに新説を唱える必要などない。そもそも、なぜ「月より巨大」だと思ったのだろう? 根拠が示されていないので、これは永遠の謎となるだろう。
本書は200ページ以上あるのだが、ここまで「我慢して」読んで限界を突破。俺はこんなクソ本で時間を浪費するために生まれたんじゃない。
というわけで、これ以上は読んでいないので、この後どのようなクソ文が綴られているのかは不明だ。俺の変わりにそれを確かめたいという奇特な人以外は、この本に手を出さない方がよい。カネと時間の無駄である。