フランチェスコの暗号 上
カテゴリ:小説
日付:2005/04/27 23:31
フランチェスコ・コロンナによって15世紀に書かれた実在する書物『Hypnerotomachia Poliphili(ヒュプネロトマキア・ポリフィリ)』。最長の物語にして百科事典、冗長で難解、ラテン語や造語までも使って記述された謎めいたこの書物には、暗号がこめられているという。
ヒュプネロトマキアに魅せられ、そして死んだ父を持つ主人公トムと、トムの父と因縁がある男を師に持ちつつトムの父を敬愛するポール。2人は出会い、ヒュプネロトマキアの暗号に挑む。
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天国にそっくりな星
カテゴリ:小説
日付:2005/04/20 23:17
太陽光に当たると死んでしまう奇病「日陰症」にかかった主人公は、愛する女性とともにヴァルボス星に移住する。ヴァルボスは、太陽光がないのに明るいという不思議な星。地球では夜しか行動できなかった日陰症患者にとって、「天国のような」星だ。
ヴァルボスで私立探偵を始めた主人公のもとに、ヴァルボス人の刑事が仕事を依頼してくる。「ヴァルボス人の犯罪者ザークを見つけること」。調査を始めた主人公は、ヴァルボスの真実にたどり着いてしまう。
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歩兵の本領
カテゴリ:小説
日付:2005/03/26 18:45
1970年代の自衛隊を舞台にした、さまざまな自衛官の笑いと涙の物語。毎回主人公が異なる短編集だが、同じ営内班の物語なのでほかの登場人物も共通。別の話で再登場した人物が、違った一面を見せることもある。
自衛隊経験者の著者の体験がベースになっており、登場する自衛官の言動などはリアリティ満点。
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覘き小平次
カテゴリ:小説
日付:2005/03/15 23:54
京極夏彦による、古典怪談の小説化第2弾。
押し入れに引きこもり、わずかに開けたふすまの隙間から妻を覘く日々を過ごす役者、小平次。幽霊役として玉川座に雇われ、奥州興行に向かうが、そこで小平次はある事件に巻き込まれる。
『巷説百物語』シリーズの又市や治平を絡め、多数の登場人物と伏線が悲劇的な物語りを織りなす。
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殺人方程式 切断された死体の問題
カテゴリ:小説
日付:2005/03/05 12:16
マンションの屋上で発見された、首と左腕が切断された死体。後に発見された頭部から、被害者は新興宗教の教主と判明する。
しかし、彼は神殿に篭もっていたはずだし、マンション唯一の出入り口は公安の監視下にあった。教主の死体はなぜ、どのようにしてマンションの屋上に出現したのか?
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終戦のローレライ IV
カテゴリ:小説
日付:2005/02/26 12:07
東京を標的にした3つ目の原爆投下を阻止すべく、たった1隻でテニアンに向かう伊507。その装備は、浮上しないと撃てない20.3センチ砲と十数発の魚雷、そして1隻沈めただけで機能を停止する欠陥超兵器ローレライ・システム。
伊507を迎え撃つは、新たな探知法を採用したテニアン防衛艦隊40隻。
伊507最後の航海が始まる。
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終戦のローレライ III
カテゴリ:小説
日付:2005/02/20 16:56
広島、そして長崎の空で「太陽の光」が輝く。米軍の原爆投下に刺激され、ソ連も侵攻を開始。しかし、大本営はポツダム宣言の条件付き受諾に拘泥する。
日本が追い詰められる情勢の中、ウェーキ島にたどり着いた伊507は、浅倉大佐から「あるべき終戦の形」を実現するための命令を受ける。しかし、彼の唱える「国家としての切腹」の真意が語られたとき、伊507の乗員はそれぞれの葛藤を胸に決断を迫られる。
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グッドラック 戦闘妖精・雪風
カテゴリ:小説
日付:2005/02/06 14:46
『戦闘妖精・雪風<改>』の続編。前作の直後から物語りはスタートする。雪風はその機体をスーパーシルフからメイヴへと移し、植物状態の零の復帰を待つ。零は、雪風の要求に応えるかのように覚醒するのだった。
再びジャムと接触した零と雪風は、極限の信頼関係で危機を乗り越える。その一方で、事態は大きく動き出す。フェアリイ星は、ジャム、FAF、特殊戦、そして多くの人々の思惑が錯綜する激動期を迎えるのだった。
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終戦のローレライ II
カテゴリ:小説
日付:2005/02/02 22:47
ゼーガイストが投棄した特殊兵器回収に向かう伊507とそれを待ち伏せる米国潜水艦トリガー。
フリッツの暴走によって開始された回収作戦で、折笠は少女パウラと出会う。フリッツとパウラが語る「白い家」「藪医者(クワックザルバー)」「リンドビュルム計画」そしてローレライ・システムの正体とは?
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終戦のローレライ I
カテゴリ:小説
日付:2005/01/25 23:48
昭和20年。ドイツの潜水艦ゼーガイストは、日本に接収されて戦利潜水艦・伊507となる。
軍令部第一部第一課長 浅倉の密名を受けて伊507の艦長に就任した絹見。一切の事情を秘匿されたまま横須賀から転属させられた17歳の折笠と清永。特殊兵器ローレライ・システムの担当官、元SSのフリッツ。
さまざまな男たちを乗せた伊507は、米軍機の爆撃を受けながら出撃する……。
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