風林火山
カテゴリ:小説
日付:2005/12/07 22:44
実在しなかったとも、実在はしたが身分は低かったともいわれる山本勘助。第四次川中島の戦いで「啄木鳥戦法」を進言し、討ち死にしたとされているが、それすらも定かではない。確実な史料にはほとんど登場しない、半伝説的な人物。
本書は、この山本勘助を主人公とし、彼が武田家に仕官する直前から第四次川中島までを描いた物語である。勘助だけでなく、晴信(信玄)や晴信の側室となる諏訪頼重の娘 由布姫それぞれの魅力が本書を名作たらしめている。2007年の大河ドラマ原作でもある。
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ホーキング、宇宙のすべてを語る
カテゴリ:科学
日付:2005/11/16 00:56
書名は16年前の名著『ホーキング、宇宙を語る』とほぼ同じながら、内容は事実上ゼロから書き起こされている。
もともとホーキングの著書は平易で分かりやすく、前著もそれによって大いに評判となったが、本書はさらに噛み砕いた表現を使い、身近で直感的な例を引きながら難解な宇宙論を開設している。
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関ヶ原 (下)
カテゴリ:小説
日付:2005/11/07 21:45
美濃に集結する東軍、西軍。大大名の狭間で身の処し方を迫られる小大名たち。
動き出した東軍が、織田信長嫡孫、秀信の岐阜城へ攻撃を開始する。そのまま大垣城を無視して大坂に進軍するそぶりを見せる東軍に誘われ、西軍も移動開始。
関ヶ原で対峙した両軍。布陣および兵力で優位に立った西軍だが……。
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関ヶ原 (中)
カテゴリ:小説
日付:2005/10/31 21:28
司馬遼太郎の「関ヶ原」中巻。蠢動を始めた会津の上杉景勝&直江兼続。上杉の挙兵を待ちかねたように動き出す家康。
上杉征伐によって空になった大坂では、三成が大名の妻子を人質として確保しようとする。この経緯を三成視点で書いているのが本書であり、大名の妻子の視点で綴ったのが「功名が辻」というわけだ。両書ともガラシア(細川忠興室)の最後にも触れているので、読み比べてみると面白い。
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関ヶ原 (上)
カテゴリ:小説
日付:2005/10/19 22:37
日本史上に名高い「関が原の戦い」を、秀吉の最晩年からじっくりと書き込んだ長編。
上巻は、秀吉の死とそれによって先鋭化した石田三成と加藤清正、福島正成ら武断派大名の対立、その対立を密かに煽る徳川家康。対立を治めようと老体に鞭打ち、豊臣家を案じ続けた前田利家の死と三成の奉行失脚。前田家謀反疑惑とそれをかわすために芳春院(まつ)を人質として家康に差し出すところまで。
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アルスラーン戦記11 魔軍襲来
カテゴリ:小説
日付:2005/10/05 21:05
長らく放置プレイをくらっていたアルスラーン戦記の書き下ろし最新刊。
ギスカール&エステル周辺、ファランギースチーム、王宮周辺、ジムサの体験、ヒルメスと孔雀姫、クバートチーム。パルス、マムヤム、ミスルに散ったさまざまな人々のエピソードの集合という感じで、あらすじの書きようがない。
しいていうならザッハークの眷属がいよいよ本格的に動き出した!! というところか。
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ウロボロスの波動
カテゴリ:小説
日付:2005/10/03 21:32
西暦2100年、太陽系外縁で、火星ほどの質量しかないブラックホールが発見される。そのブラックホールの軌道を人工的に変えて天王星の衛星とし、さらにその周囲を覆う巨大な構造物を建設してブラックホールからエネルギーを取り出すプロジェクトが開始される。
このプロジェクトを推進する組織「AADD」、価値観や経済問題からAADDと対立するようになった地球。
この世界観をベースに、6つの短編が紡がれる。
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驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!
カテゴリ:ノンフィクション
日付:2005/09/29 22:02
子どものころ、世界一頭が良いと思っていた35歳の男性が、ブリタニカ百科事典を読破して再び「世界一頭のいい人間」を目指す過程を自ら綴った日記。
1年かけて3万3000ページを読破しつつ、高IQ集団と対決し、速読講座や記憶術教室に参加し、全米クロスワードパズル大会やに挑戦。ブリタニカ本社を訪問し、最後にはクイズ・ミリオネアにも出場する。
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のだめカンタービレ 13
カテゴリ:マンガ
日付:2005/09/13 17:37
τになるまで待って
カテゴリ:小説
日付:2005/09/11 15:14
森博嗣のGシリーズ第3弾。
山奥にある超能力者神居静哉の屋敷を訪れたGシリーズの学生3人集+探偵赤柳。被験者を異界にいざなう神居の超能力に翻弄される面々。
しかし、その後神居は密室で殺害される。彼がその直前に聞いていたラジオドラマは「τになるまで待って」だった……。
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