太陽の簒奪者
カテゴリ:小説
日付:2005/06/19 18:20
野尻抱介による、2部構成の長編SF。
水星から突然吹き出した物質でできたリングにより、地球は日照量が激減。何億もの餓死者が出る状況下で、太陽を取り巻くリングをいかに破壊するか。高校生だった主人公の亜紀が大人になり、科学者としてリング破壊ミッションを遂行するところまでが第1部。
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『七都市物語』シェアードワールズ
カテゴリ:小説
日付:2005/06/07 21:17
ガイエ(田中芳樹)の「七都市物語」世界を舞台に、4人の作家が独自のストーリーを競作。
基本的に「七都市物語」が正史扱いで、本書はその裏面史といったところか。脇役としてAAAやギルフォード、クルガンなども登場する。
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温度から見た宇宙・物質・生命 ビッグバンから絶対零度の世界まで
カテゴリ:科学
日付:2005/05/31 22:08
生物の体温や砂漠、南極の気温、太陽の中心温度、水素やヘリウムを液化するための超低温まで、物理学や量子力学を「温度」という切り口から解説。それなりに難しい内容なのだが、平易な文章で数式も出現しないため、文系人間にも理解できるのがうれしい。
紹介されている事象1つ1つが非常に興味深いところも魅力。
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愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I 始動編
カテゴリ:マンガ
日付:2005/05/25 15:50
御大(安彦良和氏)がガンダムエースで連載中のオリジン愛蔵版。やっぱり出た。
既存の単行本は全ページ1色刷りで、連載時の4色ページがまったく活かされていない。これは絶対豪華版(愛蔵版)を出してもう一儲けするつもりに違いない。そう予想して、単行本を買わずにいたかいがあったというもの。
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θは遊んでくれたよ
カテゴリ:小説
日付:2005/05/22 01:35
森博嗣のGシリーズ(というか前作にはシリーズ名がなかったよね?)第2作。次作が「τになるまで待って」というわけで、タイトルにギリシア文字が入っているのが特徴。GってギリシアのG?
連続する投身自殺?。その死体には、みな同一の口紅で「θ(シータ)」という文字が書かれていた。これは本当に自殺なのか? 事件の背後に見え隠れする名前のない宗教団体との関連は?
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のだめカンタービレ 12
カテゴリ:マンガ
日付:2005/05/16 22:15
優しい煉獄
カテゴリ:小説
日付:2005/05/15 14:09
コンピュータ上に構築された仮想世界は死者の街。人々は生前に自分の精神をバックアップしておき、死ぬと仮想世界で第2の人生を始める。この世界では、カネが続く限り永遠に生きていられる。カネが尽きると仮想世界から削除され、真の死が訪れる。現世と死後の世界の狭間にある、まさに煉獄。ただし意外に快適。
仮想世界で探偵を始めた主人公のもとに、「現世から」人探しの依頼が舞い込んできたところから物語りは始まる。
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戦艦大和復元プロジェクト
カテゴリ:ノンフィクション
日付:2005/05/14 23:01
呉の大和ミュージアムの目玉、全長26mの1/10大和復元プロジェクトの全貌をつづったドキュメント。純粋に巨大な立体を限られた工期で作成する苦労はもちろん、いまだ多くの謎が残る大和の細部を形にするための考証には頭が下がる。
木甲板を張った棟梁や海底の大和の映像(60時間分)を解析した林氏といった漢たちの功績もさることながら、このプロジェクト以前から行われてきた大和研究の蓄積がどれだけ偉大だったかが良く分かる。
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フランチェスコの暗号 下
カテゴリ:小説
日付:2005/05/06 17:07
『Hypnerotomachia Poliphili(ヒュプネロトマキア・ポリフィリ)』に隠された暗号が次々に解読され、ついにフランチェスコの真意が明らかになる下巻。
……う~ん、中途半端な話だねぇ。解読部分は確かに面白いのだが、上下巻通して解読部分の比重は決して高いとはいえない。大部分は、あまり感情移入できない登場人物たちの、不可解な言動に費やされている。
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